「物事のとらえ方は知識量と経験値」

〇人生は成り行き

若いころ、奈良県に住んでいましたが、求人情報を見ると製造業、運送業、サービス業あたりがほとんどの割合を占めていました。

その中で、自由度の高そうなドライバーという職業に強く惹かれたのを覚えています。実際にアルバイトで、軽貨物配送や2トンドライバーをしました。ただ事務職に挑戦したい気持ちもあったので、勉強をしながら勤務地を奈良から大阪まで広げ、運よく東証一部上場企業の本社に就職することができました。そこで様々な勉強をさせて頂き、この度、起業することになりましたが、20代の若かりし頃の自分は、ドライバーになりたいとは考えていましたが、運送業の社長になることはまったく想像していなかったのです。つまりは、始めから高い志を持ち、崇高なビジョンを描いて行動している人はほとんどいないのではと考えたのです。

〇高い志は折れる

この話を、実家の母親に話したところ、全く違う答えが返ってきたのです。「それは違う。みんな高い志を持って頑張るのだが、ほとんどの場合が途中で折れる」とのこと。

なるほど、確かに何でも志が高い人は、存在する。志が低い人は折れることが無いのでやっていける。高い志をもっている人はいないのではなく、折れる可能性が高いため、成就する可能性が低い。結果は同じように見えるのですが、プロセスの考え方が違うなと思いました。これは人生の経験値によってとらえ方に差が出たように思います。

〇知識量

モノのとらえ方に影響する要素として、その他には知識量がありますよね。物事をとらえようとした時に、根本的に知識量によってとらえる角度が違ってきます。例えば、現在、大活躍中の大谷翔平選手について、「凄い」というのは、周知の事実です。ですが、Aさんは、あまりよく知らないが、毎日のようにニュースになっているし、みんなが凄いと言っているのだから事実、「凄い」のだろう程度に捉えるとします。しかしBさんは、今まで日本人でMLB年間40本ホームランを打った日本人はいないし、ましてや二刀流でピッチャーとしても結果を残している。長い歴史を持つメジャーでもベーブルースと比較されるがあの時代とは全く違う。そんな大谷選手は桁違いで「凄い」と捉えます。結果としては、AさんもBさんも「凄い」と捉えますが、知識量によって捉え方が全然違います。

〇差

この捉え方の差は、とても重要なことだと考えています。母親との会話や、大谷選手の活躍とらえ方の違いは大して人生に影響はでません。ですが、仕事や人生の大事な決断においてはとても大きく影響します。なぜなら捉え方によって判断が変わってくるからです。例えば仕事では、スピード出世しているAさんについて、単純にみんなより早く出世して「凄い」と捉えるのか、Aさんは、以前会話したときに、スピード出世するために人が寝ている間に、仕事をするし、また自分の能力を高めるためにビジネススクールに通い、教養を身に付けるために毎日本を読んでいると言っていた。その努力が「凄い」と捉えることのでは雲泥の差です。後者の人は自分もAさんを真似してビジネススクールに通い、本を読んでみようと行動が変わってくるかもしれません。単純に凄いと感心した前者と、行動に変化があった後者では、その後の人生に差がでることは明白です。人生においては、捉え方を磨くことはとても重要だなと考えさせられる1日でした。

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