三人寄れば文殊の智恵

みなさま、こんばんは。株式会社オヅロジの小津雅俊でございます。

奈良県桜井市には「三人寄れば文殊の智恵」のことわざで有名な日本最古の寺院である安倍文珠院がございます。このことわざは、三人集まって相談すれば何か良い知恵が浮かぶものだ、という意味です。

最近は一人で考える作業が多かったのですが、久しぶりに複数名で打ち合わせを行うと自分にはない知識や発想がポンポン出てきて物事がスピーディに進むのを感じました。特に、新しいことに取り組む時は、多くの諸先輩方に意見を伺うと方向性を間違わずに済むことが多いと考えます。この複数名に意見を聞いた方が良いということは、恐らく多くの方が事実として認識されており、今更、改めてお伝えする程のことでもないように思います。

しかしながら、複数名に意見を聞くことは有効な手段と認識しておきながら、実践しない方が多くいらっしゃると見受けられます。特に男性の傾向が強いように感じます。その原因は何か。個人的な見解ですが、メンタル障壁に他ならないと考えます。「そんなものは自分で考えろ」、「忙しいのにそんな簡単なことを聞いてくるな」、「自分で考えることで成長に繋がるんだ」、「そんなことも分からないのか」等々、多くの男性陣はこのような言葉でご指導を頂いてきたと思います。こういった言葉を受けると余程の強メンタル、いや狂メンタルでないと、なかなか続けて相談出来ないものです。ここで問題なのは、多くの方が、みんなで意見交換した方が良いと認識しているにも関わらず、組織的に出来ないことがあるということです。

ここで私が、お伝えしたいのは、「そんなことも分からないのか」等々の発言をした方が必ずしも悪ではないということです。ただでさえ上司は部下より忙しいのに、ググれば分かるようなことを毎回聞かれるとイライラし、語気が荒くなることもあると思います。ここでは聞く側もこの程度のことは、忙しい上司に聞くのは失礼だと感じ、空気を読むことが必要です。やはり聞く側もある程度、考え抜いて自分なりの意見を持ったうえで、相談すれば、上司も違った対応になります。なぜなら自分なりに意見をもった状態での相談は、相手に伝わるからです。

例えば、「この仕事はどういう風に進めたら良いですか?」と聞くより、「この仕事は、Aの方向性で行くとメリットデメリットがあり、Bの方向性で行くとこの様なAとは違うメリットデメリットがあります。私は会社の利益を考えるとAのメリットをとった方が良いと思うのですが、ご意見頂戴しても宜しいでしょうか?」と聞いた方が、良い意見を頂戴出来るのではないでしょうか。そういった一定のビジネスマナーはやはり必要だと思います。

上司から良い意見を頂戴するのも、円滑な良い打ち合わせになるのも、あなたの腕次第かもしれません。 是非、みなさまの所属されている組織が活発な意見交換がある職場になりますよう応援しております。それでは、一日お疲れ様でした。おやすみなさい。

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